至福のチョコレート
2022.11.15
「ほんの少しの甘味は、たくさんの苦味をかき消すことができる。」というイタリアの詩人の言葉があります。
私の小さな人生でも大なり小なりで、ちょっと落ち込むような事態に直面します。そんな時は、チョコレートを一口つまんだりして気分転換するようにしています。一口ではすまなくなってしまう事態は極力避けたいという願いをこめて、なるべく個包装で小さなチョコレートを、小さなお皿にのせるという工夫はしています。一粒数百円のチョコレートも良いですが、やはり行き着くのはこの昔ながらのミルクチョコレート。自分で自分の機嫌をとるのには十分な甘さです。
とは言え、できるだけチョコレートのお世話にならないような毎日をと、願うのですけどー。
ちなにみにチョコレートを乗せているこの木のプレートは、ケヤキでできていますが、ずいぶん昔、シンプルなフォルムに惹かれて買い求めたものです。たしか、津軽の木工職人さんがつくったと記憶しています。その際、ウォールナットやタガヤサン、モンキーなど木の種類の異なるものを5枚ほどセレクトしました。チョコレートを載せるほかに、気の置けない友人などが来たときなど、シンプルなカップの下に敷いたりして使っています。ちょっと気取った普段使いのプレートです。
高樋 忍