暑さとの付き合い方
2010.08.17
ねぶたも終わり、お盆も過ぎて、例年なら青森の短い夏もそろそろ終わり。秋に向かって少々寂しい季節がやってきて・・・と、思いきや、まだまだ暑い暑い日が続いています。
我が家にはシーズーの老犬が一匹いるのですが、彼女もまた、少しでも涼しい場所を求め、窓が開いていればいちばん風の流れているところへいってぺたんと寝転び、扇風機が回ればその真ん前に陣取って耳をなびかせ、エアコンが入れば冷風が流れる部屋の隅っこに長々と横になって、くつろいでいます。だいたい彼女のよく行くところが、家中で今一番涼しいところ、な訳なのですね。そのことに気付いて以来、人間と犬との間の涼しい場所の争奪戦が始まってしまいました。ま、少々大人気ないのですが(笑)。
夏対策という訳ではなかったのですが、我が家では父が、春から南向きの窓の外に苦瓜を植え、窓を覆うように荒いネットを渡してそのツルを這わせました。ツルや葉が日陰を作ってくれますし、心無しか隙間を通過して入ってくる風も涼しく、さらに夏うちゴーヤチャンプルーが好きなだけ食べられるという一石二鳥(笑)。今さらですが、今や苦瓜は青森でも充分に育ちます。窓の内側でなく、窓の外側で日光を遮るという点がポイントです。
あともうひとつ、たまたま先日、前述の老犬の歩行対策に、滑らないようフローリングをやめウールカーペットを敷き込んだのですが、これが意外にも涼しいのです。フローリングだと湿気のせいかぺたぺたとした感触だったものが、ウールカーペットだとさらりと涼しく、意外にもとても快適です。
日本の家は夏を以て旨とすべし、とはよく言われることですが、青森では、冬をいかに暖かく快適に過ごすかの方がより重要な課題だったかも知れません。それでもこうも暑い日が多いと、夏の暑さとの付き合い方も変えていかないとならないでしょうね。そんなことを考えた、今年の夏でした。
青森ブロック(弘前) 小野大輔